ちょっといつもと違う
糸島旅。
普段は直売所で買い物したり
海辺のカフェでランチしたり
したらすぐに帰るのだけど
今回は1泊2日泊まりがけだ。
その日は
JR筑前前原駅にある駅前のバルが
ホテルのフロント代わり。
ウェルカムドリンクは
季節の柑橘を松園式炭酸水で割った
もぎたてレモンスカッシュだ。
お陰で少し眠たさが残っていた
顔もスッキリ。
フロントでは改めて今回の旅についてのレクチャーを受ける。 ソワソワからワクワクへ。いよいよ「うお旅」が始まる。
移動はレンタカーを借りた。
自然豊かで空気が美味しい糸島、
どうせなら静かで排気ガスを出さない
電気自動車で回ろう。
スペインのバスクでは
旅行者の振る舞いにも
「エレガント」であることを
求められると聞いたことがある。
どんな振る舞いがエレガントかは
分からないけど
まずは糸島で暮らす人達の生活を
慮ることからはじめよう。
前原から車で移動して20分、
最初に訪れたのは船越漁港。
糸島カキのシーズンが始まっている。
これから約半年間
牡蠣漁師さん達の長い長い
マラソンが始まる。
にぎわう牡蠣小屋の裏にある
ビニールハウスでは牡蠣についた汚れを
磨く作業をしていた。
一日何百キロというカキを磨くそうだ。
この作業を体験することも出来るらしいが
今回は漁村の歴史と伝統、営みに触れる
町歩き「ブラ船越」を体験した。
駅前のバルで渡された地図を見ながら
まずは地域の高台、引津神社に登る。
砂州で繋がった細い部分は約100m程しかない。
その昔、北側の海が時化れば南側に
南側の海が時化れば北側に、船を越していたことから「船越」。
その由来が良く分かった。
高台を下りると畑が広がっていた。
米や野菜の他に植わっていた樹木は「イヌツゲ」。
2月に解禁されるコウイカ漁に使われるそうだ。
このイヌツゲの話がとっても面白いそうだが
「それはまた今度訪れたときのお楽しみ」と言われている・・・
ブラ船越の途中、少し喉が渇いたときは
醤油屋さんの近くの湧き水を飲むと良いと書いてある。
早速飲んでみると、冷たくて美味い!
しかし歩き回ったせいか今度はお腹が空いてきた。
ランチは前原まで戻り、旧唐津街道沿いにある「古材の森」。
古民家を改修したゆったりとした空間で味わう
「町家御膳」は心と体をリフレッシュするには最高の食事だ。
オプションで予約していた「地魚の盛り合わせ」は
その日の仕入れた2種類程の旬の地魚が食べられる。
食事後は古材の森近くの「糸島くらし×ここのき」でお土産を選ぶ。
糸島のクラフト作家の商品が並ぶセレクトショップで 地元の木材を使った商品も多数あった。
お店を出た後は西へ向かう。
202号線を進み、加布里を過ぎると右手に海が見えてきたと思ったら
すぐに左手に田んぼが広がった。
稲刈りも終盤、新米が美味しい季節だ。
田んぼの真ん中に見えるのは堆肥舎だ。 その横にもう一つ新しい堆肥舎を建設する予定らしい。
この地域の耕畜連携を進めることで、周辺環境にも優しい農業を 実践しようとしているそうだ。
このような考え方そのものが「エレガント」なのだろうか。
宿は市内のゲストハウス等の中からいくつか選べたのだけど
今回選んだのは大入の「Hideway」。
初めてグランピング、目の前に広がる景色はまるで楽園のようだ・・・
(つづく)
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