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ブライトリングのビーチクリーンで 「シェフinシーサイド」実施! 海のこと、魚のこと、リアルに感じてほしいから…

更新日:2019年12月10日



世界規模での海洋保全活動である国際海岸クリーンアップ(ICC)に参加しているスイスの時計ブランド「ブライトリング」。



地魚BANKが、ブライトリングのビーチクリーンに協力するというので10月26日(土)、

糸島市二丈に向かいました。


当日は、各地から集まったブライトリング愛用者のみなさま、約60人が参加。

この日のスケジュールは、単にゴミを拾うだけでなく、参加者にとって有意義な学びや啓発の場になるよう、とてもしっかりとした内容構成になっていました!

まず、福吉公民館で、座学です。



ブライトリングとビーチクリーンを共同開催した一般社団法人JEANから、

海洋プラスチック問題の現状が詳しく報告されました。


拾うだけではすべての解決にならないこと。

海で見つかるゴミの7割が生活ゴミであること。

川は街から海へ、ゴミの通り道であること。


できることは、

まず、ゴミをポイ捨てしないことはもちろんですが、

プラスチックゴミが紫外線でボロボロになって、目に見えないほど小さくなる前に、拾うことだそうです。


続いて、地魚BANKの馬淵代表も登壇しました。



この企画において、地魚BANKの役割は、参加者のみなさんに、思いを込めたランチを提供すること。

地元食材を扱った店を持つ糸島市内のシェフたちに声をかけ、会場の調理室に出張してもらうという、ぜいたくランチ。


そのランチについて、馬淵代表は、こんな紹介をしました。


「今日はシェフinシーサイドという特別企画で、食材も厳選しました。環境保全の取り組みは地魚BANKも賛同するところで、今日の魚は持続可能性が高い漁法の地魚を選んでいます」


お品書き①「真鯛のハニーマスタード焼き 焼きなすのリエット添え」

地元で1000年以上続く、一双吾智網漁で取れた天然真鯛。1月から4月の禁漁期間を守ることで、産卵する真鯛を保護しています。

(料理担当:ラルティスタ)


お品書き②「地エビのポテトサラダ ミルフィーユ仕立て」

エビ漕ぎ漁という漁法は、海底を耕運することで、ヘドロ化を防ぐ役割も果たしています。

(料理担当:ラルティスタ)


お品書き③「本鰆の柚子ごしょう風味のオイルソースパスタ」

一本釣りの本鰆。神経締めや氷締めで、貴重な魚の品質を長持ちさせるよう、大切に扱われた魚です。

(料理担当:ノーダ)


お品書き④と⑤「地魚のリエット」と「地魚ポーション」

さばいた魚の端っこ、メジャーではないためおいしいのに売れにくい浜の魚を使いました。

(料理担当:駅前のバル、サンドーレ)


…などなど。



こだわり抜いて、使った木の器は、糸島の間伐材を使った特製!

(協力:糸島くらし×ここのき)



参加者のみなさんは座学後、鳴き砂で知られる姉子の浜でビーチクリーン。



一見きれいな海岸ですが、吹き溜りのようにゴミが溜まっているゾーンがありました!

ICCでは拾ったゴミを45品目に分類して、そのデータを国際レベルで活用するとのことでした。



さて、その間、地魚BANKとシェフのみなさんは、調理室で準備。



ビーチクリーンから戻ったみなさんは、お腹もペコペコ。

とても美味しそうな様子で、提供側も大満足でした。



福岡市博多区から、2人の男の子連れで参加した尾崎めぐみさんは、

「持続可能な社会づくりに何か役立ちたくて来ました。地魚BANKのような志ある人たちのことを知るいい機会になったことで、さらに嬉しかったです。地魚BANKのお店も利用したいです」と話してくれました。


世の中は、体験しないと分からないことだらけ。

地魚BANKの馬淵代表は、「これからも、海のこと、魚のこと、そこにいる人の営みをリアルに感じる場を提供していきたいです」と意気込みを語っていました。


(ライター・ワタナベミホ)

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